「写真#306レヴュー・ SELECTION 展 1」

「写真#306レヴュー・ SELECTION 展 1」 

大原明海 「アラバスターの部屋 Safe in their alabaster chambers 」
2022年4月11日(月)~17日(日)
12:00~19:00 (最終日18:00) 

 2020年12月、オンラインで開催された初めての「写真#306レヴュー」には10名の皆さんにご参加いただき、2日間かけて作品を拝見しました。なぜ、この奥野ビル306号室で展示を希望されているかということが大きな参加条件でした。もともとこの306号室はギャラリーではなく、ここで戦前、戦中、戦後と美容室を営んでいた須田さんの生きてこられた時間軸を見つめ、奥野ビル90年の歴史とともに、そのまま「温存」するという目的のもと、プロジェクトメンバーが集まりささやかな活動を継続している空間ですので、展示のための壁面も照明もないままの場所です。そうしたことをご理解いただき、作品あるいは活動に照らし、制約もあるこの空間で展示を考えている方をお選びしたいと思いました。

 今回はお二人をお選びさせていただきました。お二人とも「家族」の過去と現在を往復し、私たちの来し方、行く末を写真表現として展開しています。最初に展示をお願いしたのが大原明海さんで、別紙のような作品内容です。

 2021年のコロナ禍にぶつかり、なかなか思うように展示日程が取れず、306号室の活動も以前に比べ大幅に停滞することになってしまい、そのまま2022年に突入してしまいましたが、このたび、意を決し、作者の大原さんのご了解をいただき写真展を開催させていただくことになりました。まだ落ち着かないご時世ではありますが、306号室にお立ち寄りいただければ幸いです。