スダ美容室がNHKで紹介された!(西松)

4月5日(木)のNHK総合テレビ「あさイチ」の“JAPA”なび 東京・銀座 というコーナーでスダ美容室が紹介された。リポーターは辺見えみりと中谷文彦アナ。番組は、銀座の高級宝飾店からスタート、たっぷりとぜいたく感を見せた後に裏通りで奥野ビルを見つけるという進行。玄関で辺見が「すごーィ。タイム・スリップしたみたい。」と声を発して階段を上り、まず眼鏡屋さんに入る。次に手動式のエレベーターを体感。ガラス工芸品、絵画、現代アートを展示しているギャラリーを訪ねて、二人はスダ美容室に入る。
「何なのですか。ここは、すごいですよ」という辺見の声に続き、ナレーションで「実は、このビルが建って以来、美容室として使われてきた部屋をそのまま保存しているのです。当時、この美容室は銀座でも名の知れた美容室として女性客で賑わいました。唯一、建設当時の面影を残すこの部屋を残しておこうと、4年前に保存会が結成され、9人のメンバーが家賃を分担しています。」と説明が入る。
この後、「家賃はいくら・・・」という中谷アナの質問に比留間氏がこう答える「まあ、そこそこ。開けているといろんな方が来て、自分のおばあちゃんが昔、こういう所に来ていたのではないかという気がして・・だんだんイメージが膨らんでいくのです」。部屋に残された不思議な痕跡への感動を、自分のおばあちゃんになぞらえて語るとても親しみやすい説明だと思った。
リポート映像部分は「何とかできるだけ続けてみようかと思っています」と決意を語る比留間のアップショットで終わり、スタジオで、司会の井原快彦が「スッピンの銀座。いいですね」と受け、辺見が「裏に行くといろんな歴史があって、何かあの部屋もおばあちゃんのいい匂いがホワッとしてくるような雰囲気なんです」と感想を添える。
最後は中谷アナが「建った頃は銀座アパートメントといい、歌舞伎座の関係者や芸者さんとかが、ハイカラな住まいとして最初に使った。昭和30年代に事務所として使われるようになり、平成になってから画廊やギャラリーが入ってきて、今では69の部屋の半数近くは、ギャラリー、アンティーク・ショップという状態です。」と説明し、このコーナーを締めた。
これで一件落着と思っていたら夜、比留間氏より、番組をご覧になった方からメールが転送されてきたと連絡があった。愛知県の佐々木さんからで、亡くなったお母さんが「銀座でおばさんの店を手伝っていたらしいと聞いていたのですが、お店が残っているのを見て鳥肌が立ちました。いつかお伺いしたいと思います。」というもの。不特定多数の人に届くテレビという媒体の力をあらためて感ずると同時に、不思議な出会いにビックリする。
是非、佐々木さんにお話しを聞こう。・・・次の仕事が始まった。